面従腹背されていませんか?
僕が大事にしているメルマガのひとつに、株式会社フェイスホールディングスの小倉広社長のメルマガがあります。
今日発行されたメルマガには、僕たちのような中小企業が抱えているような問題が鮮明に書かれていたので、引用させていただきたいと思います。
特に「面従腹背(めんじゅうふくはい)」は、多くの企業で発生しているハズ。
でも、その原因のひとつは自分自身(上司や経営幹部)でもあるということ、しっかり認識しないといけませんね。
以下、小倉広社長のメルマガから引用させていただきます。
小倉社長のメルマガ購読⇒ http://bit.ly/gGlelX
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初めての試みとして、無料経営者相談会を行った。対象者は経営トップ限定。
お迎えするこちら側もコンサルタントが対応するのではなく、僕が直接お話を
伺うことにした。東京で開催された初回は、告知から実施日まで間がないにも
関わらず、実に多くの方からお申し込みをいただき、抽選で参加者を決めるこ
ととなった。
迎えた当日、数名の社長が僕のもとを訪れた。そして、それぞれに深刻な悩み
を打ち明けて下さった。
ある社長は、震災後、急速に落ち込んだ業績回復のために、今すべきことを確
認して帰られた。
ある社長は、すべてを任せたはずの事業部長と意思疎通がうまくいかずに、組
織崩壊の危機に瀕している状況の解決策を見つけて帰られた。
そして、ある社長はこう悩みを打ち明けてくれた。
「社員と話し合ってもムダのような気がするんです……」
WEBデザイナー、プログラマーを20数人抱える、中堅のHP制作会社の小林社長
(仮名)は言う。
「先日、ショックなできごとがありました。いつものように日報をチェックし
ていたところ、あるベテランデザイナーが日報で、お客様のことを『××氏』
と記載していたんです。私はそれを読んで、非情に大きな違和感を感じた」
そこで小林社長は、デザイナーにこう言った。「大切なお客様を『××氏』と
呼ぶのは、たとえ日報であっても違和感がある。『××様』と呼ぶような会
社でいたい。我が社はお客様あっての会社だ。そう理念にも書いてある」と。
すると、デザイナーさんは社長に対してこう反論をしたという。
「私たちデザイナーはプロフェッショナルです。技術においては顧客以上のレ
ベルがあり、だからこそ仕事をもらっている。プロは顧客におもねるのでは
なく、対等でなくてはならない。『××氏』と呼んで何が悪いのですか」と。
それを聞いて小林社長は思った。この人にいくら言っても伝わらないだろうな、
と。そして、こうも思った。
「我が社の経営理念は、その程度のものに思われているのか。組織における最
上位の概念であるはずの理念が、デザイナーの彼個人が持つ、属人的価値観
よりも下に思われている。これでは、何を言っても通じまい……」
一見、小さなことのように見えて根の深さがうかがわれる問題を気にした社長
は、つきあいのあるコンサルタントや社会保険労務士に相談してみた。すると、
皆、一様に同じアドバイスをくれたという。
「経営理念を伝えるために、社員集会や教育研修をした方がいい」と。
しかし、小林社長はこう思った。
「その必要性はよくわかる。しかし……。それをやっても、彼らの意識が変わ
るようには思えない。面従腹背。その場だけ乗り越えて、後は、すぐに元に
戻るような気がする。やるだけ、むしろ悪くなりそうな気がする……」
そう思って手を着けなかったのだという。
それを聞いて、僕はこう助言することにした。
「小林社長。その通りです。理念浸透は最も大切です。しかし、その前にもっ
と大切な土台を作る必要があるのです」
「その土台とは、リーダーシップです」
たとえば、経営理念にどのようなことが書かれているにせよ、その実践をリー
ダーが部下に求めるばかりでは、理念浸透は決してうまくいかない。理念浸透
に対して最も影響力があるリーダーたち自身が、理念に対して深い共感とコミ
ットメント(約束)をしていなければ、決して理念は浸透しないのだ。
多くの会社では、リーダーは自ら、理念の実践をしないままに、部下にだけそ
の実践を求める。その姿はまるで、以下のようなことを言っていることに等し
い。
「私は理念を実践するつもりはない。しかし、君たちはちゃんと理念を実践し
なさい」と。
リーダーがこの状況では、いくら、勉強会や研修を実施しても効果があるわけ
がない。
そうではない。理念浸透の矢面に立つのはリーダーであるべきだ。そして、リ
ーダーが理念に心酔し、リーダーが模範を示し、リーダーが熱狂的に理念を部
下に語らなくてはならない。そうでなくては、決して理念は浸透しない。
もしも、そうあるべきリーダーが理念に対して反抗的な態度を取り続けるので
あれば、その人はリーダー失格だ。その人をリーダーとして組織で重用しては
ならない。いや、そのまま会社にいてもらってはいけない。理念に反旗を翻す
のであれば、会社を辞めてもらうくらいのつもりで、トップは接しなければな
らないのだ。
つまり、理念の中身へのコミットメント(約束)を求めること。そして、その
前提となるリーダーシップの考え方「理念を率先垂範するのはリーダーである」
「部下に求める前にリーダーが模範を示すこと」というリーダーシップの基本
的な考えを共有する必要があるのだ。
「よくわかりました」
小林社長は何度もうなずいた。
「私自身、漠然と思っていたことが何であったのか、はっきりと形として理解
できました。謎が解けました」
小林社長は来た時とは明らかに違う、スッキリとした表情で帰って行った。
東京で開催し、大好評だった無料経営者相談会。今回は要望が多かった東海地
区、名古屋市、名古屋駅周辺で開催予定だ。
5月24日(火)、25(水)。抽選で7社の社長もしくは次期社長のご相談にのり
たいと思う。まずは日程と時刻をお確かめの上、お申し込みいただきたい。名
古屋駅周辺でお会いしましょう。新たな出逢いを楽しみにしています。
⇒ http://www.faith-h.net/contact/rd.asp?aid=oms
株式会社フェイスホールディングス
代表取締役社長 小倉 広